お待たせいたしました! 三井物産()環境基金を得て『みやぎの自然体験ガイド』がようやく完成いたしました。まず、三井物産()環境基金そして数多くの情報・アドバイス・叱咤激励を頂戴いたしました多くの施設・団体・企業・自治体(宮城県・市町村)と宮城県森林インストラクター協会の皆様方に深甚の感謝を申し上げます。2月中旬までに宮城県内の全ての幼稚園・小中学校・図書館・掲載した47の施設・団体・企業・自治体に、本書に対するアンケート用紙を添えて配付いたしました。アンケートなどによる評価はこれからですが、この春4年生になる児童がこのガイドを見て「ここも行きたい、これも見たい」と両親にねだったそうで、これは「手応えあり」と感じております。皆様への感謝を込めて、これまでの経過を簡単に振り返らせていただきます。2007年に三井物産(株)環境基金の助成(3ヶ年)を受け、自然観察や自然体験を通して子どもたちが自然の仕組みや役割を学べるような案内書を作成するために環境基金事業部を設置し、「どこに行ったらどのような自然体験できるか?」という問い合わせに応えるためのガイドブック作成に取り掛かりました。

 当初は宮城県内で幼児・青少年に対して自然体験を行っている施設や団体の一覧などというものはなく、インターネットで調べてもなかなかヒットせず、リストアップに苦労しました。選定の具体的な基準は、@青少年を対象にした活動実績がある団体・施設、A継続性が高い団体・施設でした。仙台市市民活動サポートセンターに通ったり、会員の皆様からの情報を元にしたりして、60余りの施設・60余りの団体を選び出し、エクセルに入れ(1ファイルに60シートずつ365日分)、これまでの活動を調査して内容を評価しました。

 2年半、多くの施設・団体・企業・自治体(宮城県・市町村)にお邪魔して、様々な活動・イベント・研究・教育・展示などを取材させていただきました。どちらでも本書の企画にご賛同いただき、数多くの情報やアドバイス・叱咤激励を頂戴いたしました。「子どもも大人も、みやぎの自然に癒され、遊び、学び、みやぎの自然を大切にしたい。特に子どもたちには、自然体験を通じて、心身ともに健やかに育ってほしい、すばらしい自然を残してあげたい」というベクトルは全く同じであることを今さらながら痛感いたしております。取材と文書作成・写真地図選定に際しては、「既成の図書・コンピュータからの子引き・孫引きを極力避ける」「県内の写真であっても、たとえば蔵王で撮った写真を船形山の稿で使うことなどは論外」「例年見かける動植物であっても、取材時に見なかったことは類推では書かない」など徹底して現場主義を採用しました。

 編集委員の方をはじめ、多くの方々から貴重なご意見・ご指導をいただきました。小中学校に配布する本であるために、特に当用漢字・段落・平仄などではたびたび激論に及びました。
 児童・生徒の活き活きした表情の写真をたくさん載せたかったのですが、「肖像権」という壁があり苦労しました。掲載した写真で名前が特定できる程度に大きな顔写真は全て保護者の承諾を得ました。地図についても、掲載団体・施設から様々な訂正・改正の要望がありました。一例として、宮城県県民の森の地図(ガイド41)は、従来の地図では不鮮明な部分があり、会員のKさんに何度も現場を踏査していただき、分かりやすく正確なものに訂正しました。

本書を送付させていただくに当たって、全ての宮城県森林インストラクター協会員の皆様方にお願いがございます。申すまでもなく「本書は活用されて初めて価値が出ます」ので、まず皆様方に本書を活用していただき、各地で幼児・青少年に対して自然体験を指導している方に本書を紹介していただきたいのです。

 今から10年・20年の後、三井物産環境基金事業記念の樹木(本年4月に記念植樹の予定です)が大きく育ち、本書を契機に「宮城県が幼児・青少年から大人までが自然に癒され、遊び、学び、自然を大切にする先進県」になっていることを祈念いたしております。本書を「古本」にしてしまうか、幼児・青少年から大人までの使いやすい自然体験ガイド誌の嚆矢としての「古典書」になるかは、全ての宮城県森林インストラクター協会員の皆様方の双肩にかかっています。
 今一度、本書作成資金を助成していただいた三井物産(株)環境基金・取材と情報提供にご協力いただいた施設・団体・企業・自治体の方々、監修いただいた方々、編集委員の方々、全ての宮城県森林インストラクター協会員の皆様方に深甚の感謝を申し上げます。本当に有難うございました。

最終更新日 10.6.13
H22.6/2(水) せんだいメディアテークにて第三回自然体験ワークショップを行いました。
H22.4/18(日) 最後の大冒険 裏七つ森〜県民の森植樹の旅 を行いました。
H21.11/28(土) 親子の楽しい林業体験 in ぐりりの森 を行いました。
H21.10/18(日) ことりはうすと蔵王あどべんちゃー (ことりバター) を行いました。
H21.6/6(土) マコモ植えボランティア 築館・昆虫館 伊豆沼へGo! を行いました。
H21.4/19(日) 森づくりボランティア活動を行いました。
H21.2/26(木) 仙台市民活動サポートセンターにて第二回自然体験ワークショップを行いました。
H20.10/11(土) 奥松島自然体験 釣り・海鮮づくし・スポーツ探検イベントを行いました。
H20.5/31(土) ふたくちあどべん 渓流釣り 川遊び 自然体験イベントを行いました。
H20.2/19(火) 仙台市民活動サポートセンターにて第一回自然体験ワークショップを行いました。
H19.10/20(土) 花山こもれびの森で自然体験イベントを行いました。

三井物産環境基金は、地球環境問題の解決に向けた活動を支援、促進し、経済と環境の調和を目指す持続可能な発展の実現を目的として2005年に設立されました。これまでに国内外のNPOおよび公益法人から提案のあった60の案件に助成が行われ、三井物産社員の方々もボランティアとして活動に参加しています。


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