今回の震災で津波の直撃を受けながら、裏山や高台に逃れて難を逃れた学校があります。これを教訓に、周辺に山林を有する数校をモデルとして、山林の持ち主・周辺住民・自治体と協働で、避難通路を整備して防災環境(湧水・井戸の整備、食料供給、避難用広場)や環境教育機能(自然環境・ビオトープ整備等)を兼ね備えた「環境教育防災林」を整備します。
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破壊されたライフラインのうち、電気・ガスは代替手段があっても水は替わるものがなく、長期間不自由を強いられた地域が多くありました。市町村と協働で、永く使われていない井戸の存在調査を行い、持ち主に再生を呼び掛けます。再生や水質検査の費用を自治体に働きかけ、また公的施設等にボランティアによる簡易井戸を設置して有事に備えます。
並行して行う湧水調査の結果と併せて「水資源マップ」を作成し、学校や自治体に配布します。活用できる井戸を確認して、地区で毎年井戸祭りを行い、持ち主を称え、野菜・果実などの農産物市を開催して、水の恵みに感謝して永く継続を図ります。
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今後、居住地そのものの高台への移転が論議されています。新しい街並みへの緑の構築は行政レベルで行われるでしょうが、それを補う形で住民目線での緑化活動を住民との協働で行います。被災住民との親睦をはかり、植樹・育樹を継続して緑化活動を行い、心のケア・心の復興を願いながら未来への祈念とします。
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